中区山手町と堀川を隔てた山下町の2地域に挟まれた細長い街。元町の景色が形成され始めたのは、横浜港が開港した直後の安政6年(1859)のこと。現在の関内地区である横浜村内に、来日した外国人が住まう山下外国人居留地が設置されることとなり、元々横浜村に住まっていた住民は立ち退きを命じられてしまった。その代わりの居住地としてあてがわれたのがこの地域であり、“元”々横浜に住んでいた人が住まう“町”として「元町」と命名された。慶応3年(1867)には南側の高台一帯に山手外国人居留地も設置され、2ヶ所の外国人居留地に挟まれることとなった元町では外国人向けの商売が盛んに行われるように。洋服店や家具屋など船来品を取り扱う店が多く立ち並び、現在まで続く横浜を代表する商店街へと発展を遂げていった。
・地域
横浜市中区元町・石川町周辺
・最寄り駅
みなとみらい線 元町・中華街駅
JR根岸線 石川町駅