横浜市金沢区周辺は、古くは武蔵国久良岐郡六浦荘を称した地域。鎌倉時代初期に2代執権北条義時の6男である北条実泰を始祖とする金沢北条氏が当地に封じられて以来、広大な回遊式庭園を持つ称名寺や各種文献を保管する金沢文庫などが設けられ、鎌倉近郊の文化都市として発展を遂げた。江戸時代中期には、甲斐武田氏の旧臣である米倉氏が当地に封じられ、現横浜市内唯一の藩である「武蔵金沢藩」が立藩。明治4年(1871)の廃藩置県まで当地を治めた。また、沿岸部の風光明媚な景色は江戸の人々にもよく知られており、「金沢八景」と称されて江戸近郊の観光地として栄えた。
・地域
横浜市金沢区
・最寄り駅
京急線 金沢八景駅 など