V1165 建築写真類聚
第一銀行は、明治6年(1873)に渋沢栄一によって開行された第一国立銀行を前身とする我が国初の銀行であり、今のみずほ銀行の前身の一つに数えられる。開行当初は、現在の東京都中央区日本橋兜町に本店が置かれ、翌年明治7年(1874)に横浜支店が開設されている。本町5丁目72番地に支店が置かれ、一時本町3丁目52番地に移った後、明治45年(1912)に古写真の建物が建設されて再び本町5丁目72番地に戻ってきている。この建物は大正12年(1923)に発生した関東大震災で損壊。その後昭和4年(1929)に再建された建物が移築を経て一部現存している。
被写体:第一銀行横浜支店
参考文献:横濱社会辞彙、横濱成功名誉鑑、みずほフィナンシャルグループwebサイト
ワンポイント:「第〇〇銀行」の数字は、銀行が認可された順に付与されている。最終的に第百五十三国立銀行まで設立された。岐阜の十六銀行、仙台の七十七銀行など、今でも国立銀行時代の名称を受け継いでいる銀行も存在する。