かつては神奈川県久良岐郡磯子村・岡村・滝頭村などからなる地域であり、明治34年(1901)に横浜市へ編入、昭和2年(1927)に磯子区が発足した。往時は根岸湾の遠景が尊ばれ、避暑地として別荘を構えるものが多かった。戦後に埋め立てが進んだ結果、海は遠ざかって工場地帯に様変わりしているが、京急線の「屛風ヶ浦駅」の名称などに面影を残す。
杉田の牛頭山妙法寺付近は、名所「杉田梅林」として知られていた。開港以前には江戸からも多くの行楽客が訪れ、近代に至ると明治天皇の皇后である昭憲皇太后の行幸も賜った。梅の木は今では数を減らしたが、妙法寺の境内やその周辺に少数が残っており、杉田の梅の木で作られた梅干しが横浜市ふるさと納税の返礼品として出荷されているなど、その歴史はまだ終わっていない。
・地域
横浜市磯子区磯子、杉田、岡村周辺
・最寄り駅
JR根岸線 磯子駅、新杉田駅
京急本線 屛風ヶ浦駅、杉田駅