A3157 横濱今昔写真蔵
伊勢佐木町2丁目中ほどより1丁目方向を望む。明治・大正期には新富亭が建っていたあたり。通り右側には、明治・大正期にも営業していた玩具店満利屋の看板も写っている。
通り左側に目を移すと、「明治キャラメル」と書かれた看板が写っている。これは明治製菓直営の喫茶店。主に学生や主婦らが通っていたという。その右隣は「花月亭」。新富亭が大正11年(1922)に吉本興業に買収されて「花月亭」となった。建物は関東大震災後に再建したもの。この頃には、それまでの音曲に合わせた漫才ではなく現代親しまれている漫才”しゃべくり漫才”を発明した、横山エンタツと花菱アチャコによる「エンタツ・アチャコ」などが公演を行っていた。昭和20年(1945)に閉館した。
明治製菓の手前は「中山カバン店」。明治28年(1895)創業。現在も同地で営業している。
被写体:明治製菓、花月寄席、満利屋、中山カバン店、寿百貨店(エクセル伊勢佐木)
参考文献:地図で楽しむ横浜の近代、中区わが街、ハマの建物探検、モダン横濱案内、横浜市商工案内、横浜中区史、横浜・港・近代建築、横浜都市発展記念館
ワンポイント:
花月寄席(中央)